ヨガマット選びの最重要ポイント!7つのヨガマット素材を徹底解説!

ヨガを始めるにあたって絶対必要になってくるのがヨガマットなんですが、その選び方って意外と知られてないんですよね。ヨガマットにもいろんな素材があって、素材によって個性はさまざまなんです。

というわけで今回は、ヨガマットの代表的な7つの素材について詳しく見ていくことにしましょう。

ヨガマットの代表的な素材7つ

 素材  値段  グリップ力  耐久性  軽さ
 PVC  激安  C  B  B
 PER  安い  C  B  B
 EVA  安い  B  C  A
 TPE  ふつう  A  B  A
 麻  ふつう  B  B  B
 天然ゴム  高い  A  A  C
 畳  高い  B  B  B

 

ヨガマットの素材を一つずつ詳しく解説!

PVCの特徴とメリット・デメリット

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PVCとはポリ塩化ビニールのことなんですが、これの一番の特徴は価格が安いことです。なのでヨガマットとして最も多く流通しているんです。なんと1000円以下でも買えてしまうんですよ。これならだれでもすぐ手が出せますよね。

でも注意したいのがPVCの多くのデメリットなんです。

水洗いができない!

緩やかな動きの多いヨガでも、もちろん汗ってかきますよね。特に地面と接する手のひらなんかはよく汗をかく部分です。これが直接接するヨガマットが水洗いできないってちょっと不安じゃないですか?嫌なにおいの原因にもなってしまいます。

あとは科学素材ならではの嫌なにおいも気になる方が多いようです。集中力がさえぎられてしまうんですね。

エコじゃない!

ヨガって肉体的な運動だけでなく、精神性も重要なものなんですよね。だからオーガニックな食事をとったり、環境に配慮した生活に取り組んだりするんですが、使用するヨガマットがエコじゃないって矛盾してしまうんですよね。そのあたりでも上級者はこの素材を敬遠するんです。

ポリ塩化ビニールはリサイクルとは無縁の素材で、燃やすとダイオキシンが発生します。

グリップ力が弱い!

ヨガの踏ん張る動きに対応するには、ヨガマットに高いグリップ力が要求されるんですね。もちろん初心者向けの軽いヨガなら問題ないんですが、動きが上級になるにつれ、PVCでは不安が出てきてしまいます。

購入するならリスクを踏まえて!

それでもやっぱり安いって何よりの魅力ですよね。特に飽きっぽい人がヨガを始める場合なんかだと、高価なヨガマットをいきなり買っても、全くの無駄になりかねません。

上記のようなデメリットを踏まえたうえで、お試しヨガマットとして購入するなら十分アリといえるでしょう。

PERの特徴とメリット・デメリット

PERとはポリマー環境樹脂のことです。PVCの水洗いできない、リサイクルもできないという欠点を改善する形で生まれた素材なんですよ。

水洗いできる!

PERもPVCと同じ化学素材なので特有のにおいはあるんですが、水洗いできてお手入れがラクなのは嬉しいポイントです。その分長く使えるんですね。

燃やしてもダイオキシンが出ない

ダイオキシンがでないから環境にも配慮されたエコな素材といえます。これなら胸をはってヨガに取り組めますね。

グリップ性能や重量はPVCと変わらない

PVCのデメリットとして挙げたグリップ性能の弱さは、PERでも改善されているわけではありません。重さも変わらないので、持ち運びの手軽さなどはそんなに求められません。

取り扱いブランドが少ない

PERは他の素材に比べると、ヨガマット素材としてマイナーな位置になるんです。だからほしくても好みのブランドや形、色が見つからない可能性もあるんですね。

安価だから好みの商品が見つかれば試してみて!

価格面ではPVCに劣るものの、他の素材に比べると安く購入できるのもPERの特徴です。もし好みの商品が見つかれば、試してみるのも十分アリですよ。

EVAの特徴とメリット・デメリット

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EVAとはエチレン・ビニール・アセテートのことです。これはビーチサンダルの底なんかにも利用される素材で、メリットがかなり多いんですよ。

水に強い

ビーチサンダルに利用される素材ということは、水耐性は折り紙付きですよね。水洗いでごしごし洗っても大丈夫だから、お手入れ簡単で長く使い続けられます。

クッション性も抜群

EVAは薄くてもクッション性が高い素材なんです。だから上級ヨガの激しい動きにも十分耐えられて安心です。

とっても軽い!

特筆すべきはその軽さで、持ち運びの多い人には一番おすすめできるのがEVAなんです。毎日教室に通ったり、海外にヨガ修行に行く人でも、これなら楽に持ち運べるから便利なんですね。

でも劣化は早め

そんなEVAにも弱点はあって、劣化するのがけっこう早くて耐久性が良いとは言えないんです。一生もののヨガマットが欲しいなら、別のものを使ったほうがいいでしょう。

値段も高めだけど優れた素材!

総評すると、使い勝手抜群だけど値段がちょっと高めで劣化も速いのがEVA。少し人を選ぶ気もしますが、お勧め素材の一角であることには変わりません。

TPEの特徴とメリット・デメリット

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TPEとはサーモプラスチック・エラストマーのことで、ゴムのような性質を持ったゴムでない素材なんです。

ゴムアレルギーでも安心!

ヨガ上級者の方のなかにはゴムアレルギーでゴム素材が使えないという人もいるんですね。でもこれなら当然ゴムアレルギーでも安心して使えます。

高いグリップ力とクッション性!

ヨガの激しい動きにも耐えられるグリップ力とクッション性もTPEの魅力ですね。パフォーマンスは天然ゴムとほぼ同等で、最上級の使い心地といえます。

持ち運びも楽ちん!

EVAに比べると劣るんですが、軽量性でもTPEは強いんですよ。移動の多い人でも使いやすいのが特徴です。

水洗いできて耐久性も問題なし!

こちらも水洗いできてお手入れが簡単なヨガマットです。さらにEVAとは違って、耐久性も高いのがTPEの利点です。

値段は高いけどヨガを続けていくならおすすめ!

初心者の人からすればかなり高額にも思えるTPEなんですが、ヨガを長く続けていくつもりがある人には一番おすすめできるヨガマットといえるかもしれません。興味がある人はぜひ試してみてくださいね。

麻の特徴とメリット・デメリット

ここからは天然のヨガマット素材になります。天然素材の中で最も人気が高いのがこちらの麻素材といえるでしょう。

汗を吸ってもすべらない!

ほとんどの化学素材ヨガマットの弱点が、水分の吸収性なんですね。つまり汗をかくとどうしても滑りやすくなってしまうんですよ。

でもご存知の通り、麻ならそんな心配は無用です。濡れてもしっかりしたグリップ力があるから、安心してヨガに取り組めます。

香りも良くて気分が上がる!

麻の良い香りはヨガへの集中力も高めてくれそうですよね。実際ヨガの上級者は麻のヨガマットを使う人も非常に多いんですよ。

こちらも値段は高いがおすすめ!

麻のヨガマットは高級なものが多いんですが、気に入ったものがあれば購入してみるのも良いでしょう。アレルギーなどの問題も起きにくい素材ですし、選んで後悔することは少なそうです。

天然ゴムの特徴とメリット・デメリット

天然ゴム、又はナチュラルラバーとも呼ばれるこの天然素材は、かなり人を選ぶような難しい素材です。メリットとデメリットはしっかり確認しておきましょう。

クッション性、耐久性、グリップ力は抜群!

クッション性やグリップ力など、ヨガマットとして第一に必要とされる性質において、天然ゴムは最も優れているといわれます。きちんと手入れすれば一生使えるとも言われるほど、耐久性も完璧です。

手入れには注意が必要

天然ゴムのヨガマットは、水洗いすると弾性が失われてしまうものもあり、お手入れに注意が必要なんです。

とにかく重い

これは持ち運びがほぼ不可能ともいえるほど重いんです。だから自宅専用などの限定的な用途で使われることが多いんですね。

値段も高いし購入は要検討

ヨガ上級者の方なら心配ないかもしれませんが、初心者の方がグリップ力やクッション性を求めていきなり天然ゴムのヨガマットを買うのは少し危険とも言えそうです。購入の前にはもう一度ゆっくり考えることをおすすめします。

畳の特徴とメリット・デメリット

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日本人には慣れ親しんだ畳なんですが、これが海外でもヨガマットとして人気急上昇中なんですよ。

グリップ力は意外と強い

畳ってツルツルすべりそうなイメージもあるんですが、向きを変えればかなりのグリップ力が得られるんです。強くこするように使わなければ耐久性もいいですし、見た目によらず万能なんですよ。たいていのヨガマットは裏面が床とグリップする素材で作られているから、床とのグリップも問題なしですよ。

い草の良い香り

麻と同様に天然素材の畳ヨガマットは、香りや雰囲気も他の素材とは格段に違いますよね。

結局どのヨガマット素材を買えばいいの?

ここまでじっくり読んでいただいた方なら、「初心者ならPVCで十分」と一概には言えないことがわかっていただけたことかと思います。すぐに飽きる可能性がある人が、とりあえず購入するにはPVCが一番なのかもしれませんが、使い続けることを考えればそうではありません。

ヨガ初心者におすすめの素材はEVAかTPE

どうしても値段が高くなる天然素材のヨガマットに比べて安価で購入でき、パフォーマンスも良くて持ち運びも楽ちんなEVAやTPEが、ヨガ初心者に最もおすすめできるヨガマット素材です。

環境意識が高い方ならPERや麻素材を使ってみてもいいでしょうし、この辺りは好みの問題が大きいでしょうね。

みなさんはどのヨガマット素材を選びますか?

自宅で気軽にヨガを始めるなら、わざわざ教室に通うよりDVDのほうがいいかも。初心者さんにおすすめのDVDを紹介していますので、こちらの記事も参考にしてみてください。